私の日常を周り続ける音楽を
グルグルな写真とともに、
紹介いたします。

The Way I Am - Ingrid Michaelson 今はありのままの自分は要らない。

f:id:sattelle:20130826072311j:plainvia.Instagram/claudiaornelas
一昨日の晩、訃報が届いた。
嫁が入院している間、愛娘を預かって頂いた恩人のAさんが亡くなられた。
暫く前から、癌と闘っておられるという事は耳にしていたが、
別れは本当に突然来る。
無力感に苛まれる。しかし、立ち止まる時間は無い。仕事に出掛ける時間だ。

The Way I Am


Ingrid Michaelsonのアルバム、Girls and Boysに収録。The Way I Amはありのままの自分の意。暖かくハッピーなラブソングだ。

数年前、強迫性障害という病気に私の家族は分断された。強迫性障害とは、不安感からなかなか解放されず、通常の生活が出来なくなる病気。メンタルの病気に分類されるけれど、脳の機能障害だとかホルモンの分泌不良とか、原因はよくわかっていないが先天的なフィジカルの不備によるものが大きいとされ、自分が病気であることに気付いていない人も多い。また、通常の生活ができるのであれば、それは強迫性障害ではないと言える。
強迫性障害 - Wikipedia
*自分が強迫性障害かもしれないと不安に思う方は専門医の診察を早急に受けられることを強くオススメします。

人格の深い部分に関わってくるので、強迫性障害の多くの人は自分の人格を否定したり、周りの人と交流を絶って生活している。私の嫁もずっとありのままの自分を隠して生きて来たのだと思う。
育児や諸々のストレスにより、入院が必要になるまで症状が悪化した時、私にはそのすべでを理解し、受け容れることができなかった。それどころか、心の何処かで嫁の事を憎んでさえいた。
主治医の先生や、周りの人々、とくにAさんやAさんの家族のみなさんの支えがあって、今では、嫁はクスリの服用と、月イチの通院のみで済むくらいにまで回復した。私はその間、唯々耐えて待つ事、そして、子供たちのために何時も笑顔の仮面を被る事が出来る事の全てだった。
Aさんが癌と闘っておられるというウワサを耳にした時、会って励まさなけばいけないなと思いながらも、急な仕事が入ったり、また、Aさんが遠方に転院されたりで、結局、会えず仕舞いになってしまった。心の何処かで、闘病中のことを思い出すことに恐怖していたのかもしれない。本当に申し訳ない。
私にとって、ありのままの自分とは、本当に弱虫でちっぽけな存在。

ありのままの自分をお互いにさらけ出し、それでも一緒に居られるというのは本当に素晴らしいと思う。しかし、私達夫婦にとっては、まだずっと先の話。
お互いに自分を殺すことが相手への思いやりであり、一緒にいるための手段なのだ。
職場に着いたら、余計な事を考えぬよう、“魚の死体を切り刻む機械”に徹しよう。
今にきっと、The Way I Amを自分達の歌として、聴けるようになる。

The Way I Am
収録: Girls and Boys
演奏: Ingrid Michaelson


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