私の日常を周り続ける音楽を
グルグルな写真とともに、
紹介いたします。

Luv N' Haight - Sly & The Family Stone 子どもは人生の達人


彼女はいつも内なる病と闘っている。
私にはできる事が何もない。

Sly & The Family Stone

  - Luv N' Haight

Luv N' haightはSly & The Family Stoneのアルバム“暴動”のオープニング曲。
スライの内なる衝動で形づくられた本作は、前作“Stand!”を継承したPOPな曲も含まれているが、それはスライなりの
当時のアメリカ社会に対してのシニカルな返答だ。
本アルバムでインナースペースへの旅立ちを公言したスライはやがて、ドラッグに溺れ、長い間、表舞台から姿を消すことになる。

恨み、つら味は自分を滅ぼす。
“人を恨めば穴二つ”とはよく言ったもので、塞ぎ込んだらロクなことがない。
スライほどのアーティストでも然り。

子ども達は楽しむ事に余念がない。
後先考えず、今の一瞬を謳歌する達人だ。
叱られても、ションボリするのはほんのひと時。すぐに楽しいことを見つけ出す。そして、気が付けば私も一緒に笑っている。
楽しむ事は原始的欲求。
きっと、それが突破口なんだろう。
嫁の苦しみに同調したり、無力感に塞ぎ込むのは止めだ。
神話の天の岩戸のように、楽しいことの渦に巻き込んでしまおう。
Sly & The Family Stoneの“暴動”は私にとって紛れもないプラチナディスク。
しかし、
私の身近にそれ以上に頼りになる、小さな人生の達人がいた。