Terrapin - The Quantic Soul Orchestra 暴走するカメ
via.Instagram/christinabreinholdt
カメを二匹飼っている。
“スザンナ”と“ベンゾーさん”はクサガメ。
クサガメの語源は“臭い亀”という事らしいが、まさにその通り。放っておくと水槽がとても汚くなるのだ。
休みのあいだにやれることはやっておこうと、午後より、水槽を清掃。
油断するとバスルームから脱走する。彼らは鈍重な見た目とは裏腹に、パワーとスピードがあるのだ。…この曲のように。
Terrapin
楽曲はQuantic Soul Orchestraの
Stampedに収録。ギターリフから始まるハイスピードナンバー。ホーンもゴージャスで聴いてると動きたくなる。Quantic Soul Orchestraからは2曲目の紹介になるが、Stampedは本当にいいアルバム。自信を持ってオススメできる。
ジョジョの奇妙な冒険の第5部イタリア編で、ディアボロとの死闘を経て、ポルナレフの魂が移ったスタンド亀がラストシーン迄生き残っていたのは嬉しかった。
たとえ、臭いカメだろうが、面倒を見ているうちに愛着が湧いてくる。
もう、カメという生き物は私にとって、ちょっとだけ特別な存在なのだ。
気になる貴方はiTunesでチェック‼
Terrapin
収録: Stampede
演奏: The Quantic Soul Orchestra
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Sacre Francais - Dimitri From Paris 夏の終わりに海に行く
via.Instagram/solchuLamasdiosa
お盆を過ぎても暑い。
しかし、海に行きそびれていた私には好都合。今更ながら、夏の海を満喫しよう。
Sacre Francais
楽曲はフランスのDJ、Dimitri from ParisのデビューアルバムのSacre Bleuに収録。アルバム発売の1997年当時、Nirvanaなどのグランジが台頭して、CDショップにはアメリカの荒削りなインディーズが溢れていた。しかし、それとは対極の可愛いくて、オシャレなフレンチポップもCafeミュージックとしてに流行っていて、街中に良く流れていた。
いわゆるヒューマンビートボックスとは違うヴォイスドラムのイントロ、ビブラフォンが奏でるキュートなメロディを貴方は何処かで聴いたことがあるかもしれない。適度に劣化した音質も味がある。デジタルのライン録音全盛の今聴いても新鮮だ。
その頃の私はといえば、震災からの復興に一段落した関西でそれとは真逆の暮らしをしていた。
知り合いもない町にノープランで飛び込んで、目的も無く自堕落な生活を送っていた私は、周りの人々にとってどうでもいい、まるで道端の小石の様な存在だった。
一応好きな女の子がいて、その子に指輪をプレゼントしようと、ぶっ壊れた阪神競馬場で、ガテン系の仕事をしていたことがあった。その女の子には既に、付き合っているカレシがいたが、気付いてないフリをして黙々と働いた。ろくな思いはしないことは分かっていたけれど。その頃に、大阪のアメリカ村のタワーレコードで、Dimitri from Parisを購入した。なぜ手にとったかは、今では思い出すことができない。
行く当ても無い指輪に全財産を突っ込んで、手にいれたのは自己嫌悪。
ひとりぼっちの部屋に、Sacre Francaisのアホみたいに明るいサンバのリズムが流れていた。
数年の時を経た今、楽曲は本来の輝きで耳に届いている。
ふとした拍子に私には守るべき家庭が出来た。
この転がり込んだシアワセを失いたくない。海に向かうクルマのなかで、家族と共に聴くSacre francaisが終わって欲しくない。
この暑く長い夏のように。
iTunesライブラリにも、Dimitri from ParisのSacre Francaisはありますが、別のアレンジがなされていて、なんだかダサい。
Sacré français (Bart & Baker Remix)
収録: Electro Swing, Vol. 4 (Selected by Bart & Baker)
演奏: Dimitri from Paris
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私のオススメはこちら
Milky Ave - Satellite Party 天の川に消えたもの
via.Instagram/emilyschenkel
賞賛はない。
努力するのは当たり前、
その当たり前を毎日繰り返す。
疲れているのは、成果が上がっていないせいだろう。
アタマも身体もまだまだ動く。
小癪にも、余力を残しているのだ。
被った布団の中で目を開ける。
考えよう、今の自分に足りないものを。
Milky Ave
Satellite PartyのUltra Payloadedに収録。Satellite Partyは90年代にレッチリとともにL.Aで名を馳せた、
Jane's AddictionのPerry farrellが結成。ExtreamのNuno Bettencourtが参加したことで話題に。Perry Farrellの嫁もパフォーマーとして共演。しかしながら、結成後すぐ、空中分解。
楽曲はギターのアルペジオから静かに始まる。生の終わりに辿りつく場所、深淵なテーマだが、Perry Farrellの声質が浮遊感を与えていて、引き込まれる。
しかし、楽曲の秀逸さと裏腹に、オーバーダブされたギターなど、意図したものかもしれないが、録音にJane's Addiction時代のライブ感がなく、詩も、出涸らしのようだ。ロラパルーザの創始者、Perry Farrellは現実世界で既に、天の川のような場所に辿りついたカリスマ。
彼はそこで何かを失くしたのかもしれない。
私はといえば、何処かに辿りつくわけでもなく、同じルーチンの繰り返し。
何かを失くしたのではなく、まだまだ足りないのだ。ひょんな事で家庭を手に入れたけど、その笑顔を守り切っているとは言い難い。
もっと、力に対して枯渇しよう。
日常を旋回する衛星
24時間後、私はきっと同じように、布団に潜り、自分にダメ出ししている。
同じルーチンの中で、同じ苦痛を繰り返す。でも、生きることは辞めない。
ツライことの繰り返しのなかで、本当にごくたまに、豆粒ほどのシアワセが訪れることを経験的に知っているからだ。
*Satellite PartyのUltra PayloadedはiTunesライブラリーでは廃盤の様です。
Amazonで処分特価になっているようなのでチェック‼
Chameleon - Harbie Hancock 変幻自在のアイデアと思考
2013/8/19時点の記事です。
via.Instagram/nicoliebolieee
物事を俯瞰で捉える。
作業の中心部で引っ張るのではなく、少し離れたポジションで冷静を保つ。
良いアイデアを得るには、全体を把握するのは必須だ。
しかし、そういった整った環境ばかりではない。今日は音楽の力を借りよう。
Chameleon
Herbie Hancockのアルバム、Head Huntersに収録。Herbie hancockが、JBや、Sly Stoneとの交流を経て、新たな一歩を踏み出した名盤中の名盤。マニアにとっては、衛星ではなく、恒星ミュージック。
テーマとなっている、シンプルなベースリフは絶妙な間のブレーキがあり、それ単体ではグルーヴしそうにない。
しかし、ドラムやホーンセクションなどが彩りを加えるコーラス部分を経てのターンアラウンドでは、リスナーの身体にリズムが刻まれ、もう既に、曲の世界に引き込まれてしまっている。
極限まで、音数が削られているのは、そこに至るまで、幾多ものセッションをして、思考が積み重ねられている証。
中盤の変拍子部分といい、幾つもの布石がこの曲を変幻自在にしている。
アイデアが浮かんだら、それを最大限に活かす更なるアイデアを捻り出す。
現状から実現までに必要なステップを設定し、ステップをクリアする毎に、それ迄の過程に漏れが無いかチェックする。
でも、現実は甘くねえ。今回はそっちのパターンだ。
本当の自分自身になる。
物事を俯瞰で捉える。これは本当に自分自身さえ捨て去らなければできはしない。でも、偉大な芸術家、岡本太郎は言った。“本当の自分自身になる事が人生の目的だ”と。Jazzをど真ん中から、ぶっ壊したMiles Davis然り。
一体どっちが、正解⁈
それを決断する事が、きっと、男の仕事なんだろう。
気になる貴方はiTunesをチェック‼
Hold It Down - The Quantic Soul Orchestra 戦う貴方の朝に届け
2013/8/18時点の記事です。
via.Instagram/nomeutentef
結果を出さなくては、全て失ってしまう戦い。
朝の車内はまるで護送車。そんな時に聴こう。寝ボケまなこから、一気にテンションMAXへ。
Hold It Down
Stampedeに収録。(アルバムタイトルもGood!)
UK出身の彼等だが、クランチサウンドの攻撃的なギターリフからはじまるサウンドはまさにBlack!
ゲストVo.のAlice Russellの声量も半端ない。たった3分弱の経験だが、音楽には自分を変える力がある。
覚悟完了。といったところで、
さあ、全力で降りかかる火の粉を振り払おう。
気になる貴方はiTunesでチェック‼
『walknote』にテーマミックスをアップしました。
ブログで紹介した曲は、全てiPhoneアプリのwalknoteにテーマミックスとして、アップしております。励みになりますので、是非、フォローお願いします‼
walknote: 音楽をオススメし合おう 3.2.0
分類: ミュージック,エンターテインメント
価格: 無料 (Takuya Matsuyama)
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Night Over Manaus - Boozoo Bajou 熱帯夜の思考時間に
2013/8/15時点の記事です。
via.Instagram/pizzicata
熱帯夜が続く。
明日の仕事はきっとハード。
寝る前に、アタマの中で作業をシミュレートして、細かくスケジュールを設定しておく必要があるのだが、集中力もまばら。そんな時に聴く音楽。
Night over Manaus
Boozoo Bajouのアルバム、Sattaに収録。マナウスはブラジルの都市。
しかし、曲には、ノーテンキなサンバの面影は一切ない。複雑に絡み合ったパーカッションと、繰り返されるベースライン、そして深いリバーブはなんだか呪術的。眠っていた野生が覚醒し、集中力はMAXに。
って、寝不足になって、翌日に支障がでたら本末転倒。貴方もハマり過ぎに注意。
Boozoo Bajou
ドイツ出身の2人組。
DubやChil Outの部類に入るのだろうか?
どのアルバムも、音楽ソフトなどで、自分で曲作りなどを楽しんでいる方には、参考になるかっこ良いフレーズがてんこもり。SoundCloudに無料視聴できる音楽が沢山アップされている。
*公式サイトリンク
気になる貴方はiTunesでチェックしよう。
Night Over Manaus
収録: Satta
演奏: Boozoo Bajou
♫ Listenできます!
Le Fleur de la musique - Bebo Best & Super Lounge Orchestra 何もしない午後に。
2013/8/13時点の記事です。
via.Instagram/jenniferefinnej
一日中、ゴロゴロして、
時間を只々、浪費したくなる。
ここのところの猛暑でなおさら。
午後は予定も無いし、出掛けるには暑過ぎるので、思い切って昼間から、水風呂にでも入る事に。
そんな時、シャワーの音と共に聞いて欲しい。
Le Fleur de la musiqeu
Bebo Best & Super Lounge Orchestra のSitar & Bosaに収録。
曲名の直訳は“音楽の花”。
シタールの残響とアコースティックギターの優しいハーモニクスで想起されるのはまさしく“水をたたえた池に浮かぶ蓮の葉"。
vo.のないインスト曲なので、本来なら、雨の午後、おうちで小説などを読む時のBGMに最適。アルバムSitar & Bosaは名曲揃い。
きっと貴方のプレイリストを彩り豊かにしてくれると思う。
Le Fleur de la Musique
収録: Sitar & Bossa
演奏: Bebo Best & Super Lounge Orchestra
♫ Listenできます!